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執筆者の写真桑名弦楽合奏団 ■

新曲紹介!(地域巡回コンサート2024)

地域巡回コンサートの特徴のひとつが、桑名弦楽合奏団オリジナル楽曲の演奏です。

この地方に息づく伝統文化や自然の風景を音楽として次世代に伝えたいという思いから、優れた才能を持つ日本の作曲家にオリジナルの弦楽合奏曲を委嘱しています。これまでに魅力的で個性的な6曲の作品が生まれました。

これらのオリジナル楽曲は毎年地域巡回コンサートで演奏され、多くのお客様に楽しんでいただいています。

そして、今年は記念すべき7曲目が完成しました!

作曲家田村ゆう子氏による "員弁郡子守歌「この子よい子だ」によるパラフレーズ" です。この巡回コンサートで世界初演されますので、ぜひお見逃しなく!

 

<田村ゆう子さんからのメッセージ>

いなべの民謡を使って、そのモチーフなどを元に作曲を!というお話を頂き、初めはその曲そのものを弦楽合奏にするのだと誤解していましたが、御指摘をいただき、やり直し。使いやすいモチーフを持つ曲を探しました。 さいわい員弁郡を含む三重県の民謡を集めた本があり、数百曲はあったかと思います。全国区だと思っていた有名なメロディーもいくつか見ました。 数の多さと似たような曲でも地域ごとに別のものになっていることが面白く、現地に訪ねて行ってそれらを集めた方の苦労が偲ばれました。 おじいちゃんおばあちゃんから子へ、子から孫へ、歌って伝える日本独自のメロディー、いまはテレビラジオから流れる歌はほとんど西洋の音階やリズムの中にある中で、とても貴重なものに思えます。 それを西洋の弦楽器によって奏でる逆輸出のような音楽を楽しんで作りました。


<田村ゆう子プロフィール>

愛知県立芸術大学音楽学部作曲家卒業、保科洋氏に師事。

桐朋学園大学附属子供のための音楽教室に約10年間勤務。その間、室長であった平吉毅州氏に音楽全般にわたり影響を受ける。その後、佐渡裕、湯浅勇治両氏の元で指揮を学び、兵庫県立芸術文化センターにおいて、音楽スタッフおよび編曲などを担当。

現在、川西市民オーケストラ、神戸学園都市交響楽団、西宮きらきら母交響楽団などで指揮、指導にあたっている。

 

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